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黒樂茶碗と黒髪の意外な共通点

利休と樂長次郎が作り上げた樂焼。
 
その神髄はやはり黒樂茶碗
ということになると思います。
 
この黒樂の釉薬。
 
樂の黒が黒でないことを
ご存じでしょうか。
 
黒樂の釉薬は、加茂黒という加茂川上流で採れる
「褐色の」川石を粉にして使います。
 
その釉薬に茶碗を浸すのではなく、
釉薬を塗り付けていくのだそうです。
 
元々褐色のものゆえ、一回二回の重ね塗りだと
真っ黒にならず、茶色っぽさが残ります。
 

初期の黒樂が茶色っぽいのはそのためです。
 
一方、髪の毛も事情は同じで、
 
髪はメラニン色素という褐色の色素が
たくさん集まることで黒く見えています。
 
黒くはないのです。
 
なので、色素の少ない方は茶髪になりますし、
黒髪から白髪への移行期も髪が何となく茶色くなります。
 
ご自身の黒髪を自然光に透かしてみると
茶色いのが分かると思います。
 
黒樂と髪の毛の意外な共通点。
 
床屋さん的にはとても興味深い。




黒樂 樂焼 メラニン色素 黒髪 床屋さん
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『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』展



東京国立近代美術館
『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』。
 
初代の長次郎さんからはじまる歴史を辿る旅。
 
400年も昔のものを”近代”美術館で開催するなんて、
なんか変わってるなあ。
 
そう思いつつ展示を見たら、樂茶碗のロシア巡回展プラス
15代吉左衛門さんの作品展という構成で、
 
過去から現在、そして未来へというベクトルに、
明確なメッセージが込められていました。
 
とてもいい展覧会。
 
樂。樂焼は本当は利休と長次郎で
ほぼ完結しているのだと思います。
 
展覧会を最後まで見た後に、もう一度
長次郎の『大黒』や『無一物』を見返せば、
 


誰でもそう感じると思います。
 
 
だけど、自分はどこまで長次郎に近づけるのか。
 
また、長次郎からどのくらい離れたら
樂焼ではなくなるのか。樂焼とは何なのか。
 
樂のご一族は、「模倣と独創性」という命題と
400年も闘ってきた人たちなのだと思います。
 
 
そんな中、ご当代(十五代吉左衛門)は
とても好きなアーティストのひとり。
 
彼の前衛的な樂は、その作品が
樂と呼べるかどうかを越えて、
 
「用の碗(用の美)」としても、つまり茶の湯の
お茶碗として使えるのかどうか、
 
そんなところまで突き抜けています。
 
これこそが自分だという答えを
世に突きつけている人の凄み。
 
彼の穏やかさは確立した自分への信頼だと思う。
とてもかっこいい。
 
 

『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』は
近代美術館常設展と連動企画を行っています。
 


「樂×対峙」をテーマとした一角。お茶碗と
インスタレーションや油彩が並んでいて愉快です。
 
吉左衛門さんの茶碗にしか見えない絵(ピエール・
スーラージュ。黒の画家ともいわれるらしい)もありました。
 


吉左衛門さんの言葉「作品をそのまま受け入れたら、
それは負けてるんです。アートに疑問を持たないといけません」は、
 
あるいはこちらの展示のほうが
実感できるかもしれません。
 
必見。
 
 



茶碗の中の宇宙 樂焼 近代美術館 竹橋
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『草間彌生 わが永遠の魂』展



六本木国立新美術館
『草間彌生 わが永遠の魂』。
 
草間さんは一番好きなアーティストのひとり。
 
アートとは自己の解放、顕示。
 
そこには人間離れしたバイタリティーと
少しばかりの狂気も必要なのだと思う。
 
最新作『わが永遠の魂』は162×162cmの大作が
なんと132枚(全部持ってくると500枚以上らしい)。
 
テニスコートが2、3面は入ろうかというギャラリーは
この作品だけでいっぱいでした。
 

老齢(1929年 昭和4年 御年88)の前衛芸術家が、
あれだけの大作を、しかも連作で描き切ったとは、
 
俄かには信じられません。
 
同じ大作でも、村上隆さんの五百羅漢図などは
レンブラント工房のチーム作業というイメージ。
 
一方草間さんの作品は、一枚一枚が
彼女の肉筆なのだと思います。
 

下塗りされたキャンバスに筆を躍動させる。
 
2009年から描きつづけた連作、
『わが永遠の魂』は6日に一枚のハイペース。
 
強迫的というか、そこにはやはり、
ある種の狂気が必要なのだと思う。
 
 
この展覧会では時系列に合わせ
初期の作品を見ることができます。
 
初期の暗さの中にすでに、
後年の爆発のエレメントが見てとれるのは面白い。
 
 

展覧会に寄せた草間さんのメッセージがとてもイカシてた。
 
〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜
さあ闘いは無限だ
もっと独創的作品をたくさんつくりたい
そのことを考える眠れない夜
創作の思いは未知の神秘への憧れだった
私は前衛芸術家として宇宙の果てまでも闘いたい
倒れてしまうまで
〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜
 
ポップで、ドットで、目ン玉で。
草間さんの狂気を堪能しました。


六本木 国立新美術館 草間彌生 わが永遠の魂
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天地明察、金王八幡宮


山種美術館から流れて、
渋谷の金王八幡さまに行ってきました。
 
『天地明察』を読んでから、
いつか行きたかったのです。
 

ビルの谷間に広々とした参道。
意外と大きく、静かな神社さんです。
 
本殿におまいりしてしてから境内を散策。
 
「算額って、一般人が見れるところには飾っていないのかな」
と思っていたら、おお、算額は宝物館にありました。
 


算額は宝物館の外からは陰になっていて、
神輿と山車の後ろあたりにあります。
 
この算額には「關流門人」と書いてあり(と読めた)、
 
「關」は「関」だと思うのですが、これって
和算学者・関孝和さんのお弟子さんということでしょうか。
 
以前、科学博物館で渋川春海(安井算哲)の
展覧会を見ているので、
 
今回は関さんの息遣いを感じられた気がして、
何だかとてもうれしかった。
 
また近くに行ったら、
また寄らせていただこうと思います。
 
 

 
 



天地明察 金王八幡宮
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山種美術館『日本画の教科書』展


根津美術館にサントリー美術館、
五島美術館に静嘉堂文庫。
 
「和」に強い美術館は数あれど、
わりと新しめの画に特化しているのが山種さん。
 
カラーがはっきりしていて、いいと思う。
 
山種美術館『日本画の教科書』展。
 
有名な作品が多く、日本美術のとっつきにくさ
みたいなものはありません。
 
詳細な作品データ(製作時年齢は興味深い)、
 
一般的なキャプションや
作者自身の声(記事など引用)のおかげで、
 
とても作品に入りやすかったです。
 
絵の具の盛りの力強さや鮮やかさと、
髪の毛一本の細やかさ。
 
動と静のエマルジョンとでも言ったらよいか。
 
ダイナミックさと繊細さが喧嘩せずに、
それぞれがしっかり存在してる感じが良かった。
 
「日本画はどうも苦手で」という方にも
おすすめできると思います。
 
 
 


山種美術館 日本画の教科書展
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Master Rocca
プロフィール公開中 プロフィール
自由が丘・九品仏駅から7分の床屋さん、理容六花です。
髪の毛を切る、ただそれだけで気持ちが軽くなるのはなぜでしょうか。
床屋さん、自由が丘、美術館に読書。興味の向くままに、まとまりなく綴っています。
〜・〜・〜・〜
スマートフォンの方もパソコン版が読みやすいと思います。PC版は自由が丘ブログTOPページからお入りいただけます。
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