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山種美術館『日本画の教科書』展


根津美術館にサントリー美術館、
五島美術館に静嘉堂文庫。
 
「和」に強い美術館は数あれど、
わりと新しめの画に特化しているのが山種さん。
 
カラーがはっきりしていて、いいと思う。
 
山種美術館『日本画の教科書』展。
 
有名な作品が多く、日本美術のとっつきにくさ
みたいなものはありません。
 
詳細な作品データ(製作時年齢は興味深い)、
 
一般的なキャプションや
作者自身の声(記事など引用)のおかげで、
 
とても作品に入りやすかったです。
 
絵の具の盛りの力強さや鮮やかさと、
髪の毛一本の細やかさ。
 
動と静のエマルジョンとでも言ったらよいか。
 
ダイナミックさと繊細さが喧嘩せずに、
それぞれがしっかり存在してる感じが良かった。
 
「日本画はどうも苦手で」という方にも
おすすめできると思います。
 
 
 


山種美術館 日本画の教科書展
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『ダリ展』


六本木国立新美術館の『ダリ展』。
 
サルバトール・ダリは
20世紀初頭に生まれた芸術家。
 
時間から浮き上がっているかのような
彼の作品は、
 
鑑賞者の心をある時は不安に、
またある時には静寂へと誘います。
 
作品ごとにキャンバスの
目の詰まり方が違ったり、
 
また板や厚紙など
色々なものに描いているのが面白かった。
 
滑らかで硬い素材に
絵の具を走らせる場合と、
 
糸目がはっきりわかるくらい
目の粗いキャンバスに色をのせる時では、
 
彼の表現自体も変わってくるのではないでしょうか。
 

 
16、17歳の作品にすでに
ダリらしさがあるのには本当に驚きました。
 
ダリは、たくさんのアーティストのモチーフを
自らの作品に取り込んでいます。
 
他者の作品に詳しくないと
オマージュもできないので、
 
相当な芸術オタクだったのではと空想しています。
 
 
この展覧会でもっともインパクトのあったのは、
第7章「原子力の時代」。
 


大作『ポルト・リガトの聖母』は圧巻です。
絵の前から動けなくなりそうでした。
 
見てよかった。素直にそう思います。
 
 
美術館に行くと最近、
 
「原子力」、「ヒトラー」、「ナチス」、
そういったワードを目にすることが多くなりました。
 
気のせいかとも考えたのですが、
どうやらそうでもないようです。
 
戦争に明け暮れた20世紀から、
混沌の淵にある21世紀。
 
世界秩序が大きく変わろうとしています。
 
いま、さまざまな分野で
20世紀の検証総括が行われているのは、
 
或いは20世紀が歴史になり始めているから
なのかも知れません。
 
 
『ダリ展』には夥しい数の
デザイン画も展示されています。
 
舞台芸術や服飾に
ご興味の方も楽しめると思う。


ダリ展 六本木 国立新美術館
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『埼玉(さきたま)古墳群』

埼玉県行田市埼玉(さきたま)にある
『埼玉(さきたま)古墳群』。関東最大です。
 
古墳群というだけあって狭い範囲に
なんと9基もの古墳が集まっています。
 

最大の大きさをほこる二子山古墳(前方後円墳)は、
全長138m×全幅90m×高さ14.9m。
 
石田三成が陣を構えたことで知られる丸墓山古墳(円墳日本一)は、
直径105m×高さ18.9mと遠方まで見通しのきく高さ。
 

丸墓山古墳の足元には、忍城水攻め作戦のために造った
いわゆる石田堤も遺っています。
 

稲荷山古墳、将軍山古墳からは
国宝・金錯銘鉄剣(金で象嵌してある鉄剣)をはじめ、
 



大型の埴輪、鏡、帯金具や馬具など、
国宝がごろごろ出土しています。
 


周囲は平地(ひらち)なため、
古墳たちはかなりの存在感を放っています。
 
現地に立った感じはとても平坦なのですが、
大宮台地の北端という位置関係になるようです。
 
『さきたま史跡の博物館』職員さんに
お尋ねしたところ、
 
古墳は高台や山など見晴らしの良い
ところに作られることが多いそうです。
 
その理由は尊崇の対象としての墓所機能以外にも、
ライバル(隣国)への示威的な要素があるからだとか。
 
埼玉古墳群の場合、大宮台地の先端部に
古墳を集中配置することで
 
上毛野、下毛野(かみつ・けの、しもつ・けの)の国々に
武蔵の威容を誇る意味があったとも考えられるとのことでした。
 
 
山は古来より信仰の対象になってきました。
 
また岬についても、海側から見ると山に見えるため、
祀られることも多いようです。
 
言葉はしばしば
漢字よりもまず音ありきなので、
 
「みさき」も元は「御先(前)」
もしくは「御崎」ではないかと想像しています。
 
台地の突端はいわば陸(おか)の岬。
シンボリックな効果も高そうです。
 
 
「さきたま」は埼玉県名発祥の地。
 
埼玉とは「先端部(または前衛部)の、玉のように豊かな地」
という意味なのではないのか。
 
そう思うと、ここに9基もの古墳を造ったわけに
近づけるような気がしました。
  
〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜
  
 

ちなみの話。
 
今回わたくしは、行田駅の
観光案内所で自転車をお借りして、
 
埼玉古墳群、古代蓮の里、
さきたま史跡の博物館などを回りました。
 

赤色で分かりやすい自転車道が整備されていて
移動がとても楽しかった。
 
ありがとうございました。

 
 


埼玉 さきたま 古墳 象嵌 鉄剣
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『古代蓮の里』


行田蓮(ぎょうだはす)とも呼ばれる
古代蓮は、なんと1,400年〜3,000年前の品種。
 
それらはわざわざ植えられたわけではなく、
焼却施設建設の掘削造成で生じた水たまりに、
 
地中の蓮の実が自然発芽したものです。
 
それはつい最近のことです(昭和46・1971年)。
 
行田はとても水の豊かな平地で、
治水の行われていない古代には
 
蓮の育成に適した湿地が
広がっていたのだろうと思います。
 
隣には埼玉(さきたま)古墳群があります。
 

代表格の稲荷山古墳はその名の示す通り
豊穣を祈るお稲荷さんが祀られていたそうです。
 


田んぼの周りには、昔も
葦原や蓮池が広がっていたでしょうか。
 
弥生人の目に映った景色と、今日わたくし達が目にする
風景は大きく変わらないのではないか。
 
そう思わせてくれるものがありました。
 
蓮の花の見頃は今年(2016)の場合、先週の
7月一週目がベストだったそうですが、なんのなんの。
 

花弁の枚数、形状、透明感。
魅力あふれる42種・12万株が花盛り。
 

 
とても美しかったです。
花を香ってみたらは上品な匂いがしました。
 

池の中を歩くと一面に
ほんのり花の香りがしています。
 
バラに倣うとするならば、
午前中のほうが香りが強いのではと思います。
 
そっと香ってみるのがおすすめです。
 
 
 


埼玉 行田 古代蓮 古墳
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『ポンピドゥーセンター傑作展』

ジョルジュ・ポンピドゥーは
第19代フランス大統領。
 
彼の名を冠したポンピドゥーセンターは
 
ルーブル、オルセーに次ぐ、
世界的に有名なフランスの美術館です。
 
ポンピドゥーセンターは単なる美術館ではなく
巨大な複合文化施設。
 
そんなポンピドゥーセンター。
 
ただ今、東京都美術館では
『ポンピドゥーセンター傑作展』が開催中です。
 
(2016/06/11〜2016/09/22)

 
 
この傑作展はとても変わった展覧会で、
 
フォービズムの頃の1906年から
ポンピドゥーセンター開館の1977年まで、
 
「一年・一作家・一作品」をチョイス。
 
それを時系列に則り展示しています。
 
フォービズムやキュビズムなど、わたくし達は
それぞれ独立した手法として捉えがち。
 
しかし時間の経過を追って観ていくと、それら
表現が一本の軸の上を伝っているのが分かります。
 
 
一年一作品展示のこの展覧会。
 
第二次大戦が終戦を迎えた
1945年は何も展示されていません。
 
そこにはただ、この年作曲された
『バラ色の人生(La Vie en rose)』が流れているだけ。
 
ナチス。
 
彼らはフランスのみならず、
世界に大きな影響を与えました。
 
モンスターの末期(まつご)に
どんな一枚(作品)で対峙するのかと思っていたので、
 
静かな館内に流れるピアフの歌声は
ちょっと意外で、心に沁みました。
 
 
1945年以降の作品はぐんとポップになって、
ある種実験的な作品も展示されていました。
 
それは21世紀、わたくし達の
足元まで加速し続けているように感じます。
 
 
 
『ポンピドゥーセンター傑作展』は、
一つひとつの作品というよりも
 
ポンピドゥーセンターのそのものを紹介する展覧会。
 
アーティストの言の葉たちや、
彼らの写真もとてもよかったと思います。
 
 
 


東京都美術館 ポンピドゥーセンター 傑作展
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こんにちは。
私も自由が丘に住んでおります。ポンピドゥー・センター傑作展を見てきましたので、楽しくブログを拝見しました。作品はそれぞれ個性的で、そのうえ傑作ぞろいで、アートの様々な表現を楽しめました。ピカソの『ミューズ』』は、美しい色彩の中に、眠る女とデッサンする女には、やすらぎと焦燥のコントラストが感じられ、カンディンスキーの『30』は思いついたモティーフを並べただけで作品になるカンディンスキーの才能を感じました。マティスの『大きな赤い室内』は赤を主体に全体の絵画空間が見事に表現されているのがすばらしいと思いました。

すばらしい作品ばかりでこのスペースで描ききれませんので、ポンピドゥー・センター傑作展をの個々の作品の魅力を整理するとともに、20世紀美術の多様な表現の意味とその芸術の本質について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

[ dezire ] 2016/09/08 12:08:44 [ 削除 ] [ 通報 ]

dezireさまはご近所さんですか。
ご覧いただいてありがとうございます。

わたくしは、フランスに行ってみたいと思いつつ、
仕事柄長い旅はできないので、

都美館『ポンピドゥー・センター傑作展』は
楽しみにしていました。

件の展覧会はひと作品ごとに粒だっていて、
個別包装のお菓子の詰め合わせみたいな楽しさがありました。

いわばポンピドゥーセンターという本の紹介文というか、
名刺代わりの展覧会。そんな感じでした。

導線がすっきりしているところはさすが。


さて、
dezireさまのブログを拝見いたしました。

作品作品にきっちり対峙していてすごいです。

プロフェッショナルでいらっしゃるのかな。

わたくしはアートのつまみ食いをしています。

予備知識もほどほどに、床屋さんのセンスが少しでも
アップしたらいいなという不純な動機も含まれています。

わたくしの見方とは大きく違い、
また貴方さまの理解の深さに驚かされました。

面白かったです。

[ Master Rocca ] 2016/09/11 23:34:31 [ 削除 ] [ 通報 ]

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自由が丘・九品仏駅から7分の床屋さん、理容六花です。
髪の毛を切る、ただそれだけで気持ちが軽くなるのはなぜでしょうか。
床屋さん、自由が丘、美術館に読書。興味の向くままに、まとまりなく綴っています。
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スマートフォンの方もパソコン版が読みやすいと思います。PC版は自由が丘ブログTOPページからお入りいただけます。
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