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サントリー美術館 『京都・醍醐寺−真言密教の宇宙−』


サントリー美術館
『京都・醍醐寺−真言密教の宇宙−』。

醍醐寺といえば桜、
秀吉に茶会。

けれど醍醐の桜が有名なのは単に
境内に桜が植わっていたからではなく、

密教の信仰とも結びついていたことには驚きました。
(山水屏風・せんずいびょうぶ)

教えの深い部分を口述するのが
困難とされる密教の、

その心象風景に桜が在るのは不思議なような、
言わなくとも伝わるような。

端緒はどんな風だったのだろうか。


国宝の薬師如来は慈愛に満ちたまなざし。
ありがたみが普通じゃなかった。

あんなに大きな仏像を
よく東京まで運んできてくれたものです。

薬師如来脇侍は薬師如来さんに比べて
ずいぶん小っちゃかったけど、

やはり日光月光のおふたりなのかな。
(特に説明はありませんでした)


そして三宝院の障壁画、
これはうれしかった。

間近でゆっくり見ることができて幸せ。
もう一度見に行こうかと考え中です。


密教寺院の展覧会というと、たいていは
独鈷と曼荼羅の印象ばかりが残ります。

ところがこの
『京都・醍醐寺−真言密教の宇宙−』は、

ざっくり密教というよりも、
もう少し醍醐寺そのもの。

その輪郭を見せることに
成功していると思います。



サントリー美術館 『京都・醍醐寺−真言密教の宇宙−』 


サントリー美術館  京都 醍醐寺 真言密教の宇宙
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盆栽の美術館


大宮の盆栽美術館。
 
かえでの樹皮の滑らかさや、
松、真柏の雄々しさが普通じゃないのです。
 
岸信介の花梨や


大隈重信の松など、


著名な方々の所有物(元?)も展示。
 
展示点数は少なめながら、
逸品と対峙していると案外疲れるため、
 
十分満足のいく鑑賞となりました。
 

盆栽は200年300年と
経ている作品が珍しくなく、
 
そもそも所有という概念は
相応しくないのかも知れません。
 
むしろ刹那の連続たる、永遠の美術品を
ひと時お預かりしている。そんな感覚でしょうか。
 
手間と愛情と気の遠くなるような年月。
永遠といってもいいほどの生の輝き。
  
それら瞬間の連続、結晶化したものが
たぶん盆栽なのだと思います。
 
 
盆栽がお年寄りのご趣味という
ステレオタイプはあまりにも勿体ない。
 
おじいちゃんの土いじり的な、
変な先入観を持っていない外国人に
 
BONSAIが人気なのも
大きくうなずける話だと思います。
 
 
自由が丘からわずか一時間ほどと意外な近さ。
ワンデートリップにちょうどいい感じです。

足を延ばされる際には周辺の盆栽村もぜひご一緒に。
ひと鉢買いたくなること請け合いです。
 
 



さいたま市 大宮 盆栽美術館
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ミュ ゼ浜口陽三・ヤマサコレクション『忘れられない、』

ヤマサ醤油の倉庫をリフォームし、設えた、
ミュ ゼ浜口陽三・ヤマサコレクション。
 

東京エアシティターミナル向かいに
こんなミュージアムがあったとは知りませんでした。
 

こういうのをプライベートミュージアムと
でもいうのでしょうか。
 

 
企画展『忘れられない、』。
 
カロリーナ・ラケル・アンティッチさんの
可愛らしくて静かな絵。
 

彼女の名前は知らなくとも、どこかでその作品を
目になさっているのではないでしょうか。
 
一見意味のないモノたちを、
超精密な木彫で表現する前原冬樹さん。
 
彼の作品を見ていたら
 
過剰なテクニックで軽やかなメロディをつま弾く
押尾コータローのギターを思い出しました。
 
前原さんの作品、ブリキの柿には特に驚きました。
ブリキでできた古ぼけた柿。
 
あれは本当に木でできているのでしょうか。
 
ブリキの隙間から空っぽの中が透けて見えました。
いったいどうなっているのか、裏側からも見てみたいです。
 
展示されている作品たちは特徴的なものばかりで
 
前原さんが、取るに足らないモノたちを
モチーフに選ぶ理由や
 
作品によって木質を変えるワケは
聞いてみたい気がします。
 
 
向山喜章さんは四角い
ワックスアート(とでも言ったらよいか)。
 
外光の降り注ぐ広々したところ、
たとえば空港ロビーのような場所へ、
 
向山さんの作品をたくさん並べたら
面白そうだなと思いました。
 
三人三様。
 
懐かしいような、
それでいてとても静かな作品たち。

それらを紡ぐのが浜口さんのメゾチントです。
 

 
メゾチントは銅版画の一種。
恥ずかしながらメゾチントははじめて見ました。
 
浜口さんの作品は、黒に
(エネルギーを溜めているような静的な)躍動感があって、
 
浮遊感があって、
果物の瑞々しさにも驚きました。
 
 
ノスタルジア。
 
企画展『忘れられない、』は、鑑賞者の胸に
「あの頃」を届けたかったのかな、なんて思いました。
 
2018年3月24日(土)の解説鑑賞会は
作家たちの生(なま)を聞けるまたとない機会。これはぜひ。

 
それとカロリーナさんのワークショップは、
ご本人が講師というとても贅沢なワークショップ。
 
うう。本当に参加したい。
 
力のある作品ぞろいで、
こぶりな展覧会ながらとても楽しかったです。

 
 


美術館 浜口陽三 ヤマサコレクション 忘れられない、
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國學院大學博物館 『いのちの交歓−残酷なロマンティスム−』


國學院大學博物館
『いのちの交歓−残酷なロマンティスム−』。
 

國學院大學博物館×岡本太郎記念館な企画展です。
 
 
人間の原罪のひとつは、
他者の命をもらわないと生きてはいけないこと。
 
他者の血肉をいただくことでしか、
生きられないのです。
 
他方、取り込まれたほうはいえば
他者の一部となって生き続ける。
 
あるいは、そんな言い方が
できるのかも知れません。
 
喰らい、喰われる関係。
 
岡本太郎はそれを
命の交歓と呼んでいました。
 
食べるとは。
命とは何なのか。
 
我々は、われわれでできているのか。
それとも他者で構成されているのか。
 
 
太郎はアーティストである前に、
たぶん思想家なのだと思う。
 
答えを求めようと、
 
より根源的な(プリミティブな)領域まで
意識を躍らせている、そんな感じがします。
 
その彼のアウトプットしたものがコトバであり、
時に彫刻であり、絵画なのだと思います。
 
 
神道、古代文明に強い國學院さんが
岡本太郎を咀嚼した企画展。
 
原始的な精神性とアートが
しっかり結んでいて面白かった。
 
なんと無料です。
 
 


國學院大學博物館 いのちの交歓 岡本太郎記念館 岡本太郎
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東博のわら人形

東京国立博物館、
東博・東洋館で見かけた「呪詛(じゅそ)人形」。
 


「1877(明治10)年、上野公園でイチョウの樹に鉄釘7本(うち6本が現存)で打ち付けられていた状態で発見されました。いわゆる“呪いのわら人形”で、憎い相手を呪うため、相手の髪の毛などを人形の中に収め、深夜に釘を打ち付けたのでしょう」。 
 
 
この呪詛人形は外国産かと思いきや
 
「上野公園のイチョウ」って、
東京国立博物館のある上野公園で自家調達です。
 
「深夜に釘を打ち付けたのでしょう」という
冷静なキャプションが少し笑えますが、
 
そもそも、
これは博物館に入るような代物なのだろうか。
 
品物の背景(誰が誰を呪ったのか)はもちろんですが、
それよりもむしろ、
 
この藁人形が大切に保存され、国立博物館へ
展示されるに至った経緯のほうが興味深い。
 

上野公園はイチョウだらけ。
いったいどの木なのだろうか。
 
祟られそうで恐ろしい。


東博 東洋館 わら人形
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Master Rocca
プロフィール公開中 プロフィール
自由が丘・九品仏駅から7分の床屋さん、理容六花です。
髪の毛を切る、ただそれだけで気持ちが軽くなるのはなぜでしょうか。
床屋さん、自由が丘、美術館に読書。興味の向くままに、まとまりなく綴っています。
〜・〜・〜・〜
スマートフォンの方もパソコン版が読みやすいと思います。PC版は自由が丘ブログTOPページからお入りいただけます。
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