途夢風情感

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美酒渾淆の夜

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美酒渾淆の夜

傘が手放せなかった1日の夜、以前から気になっていた自由が丘の店でお酒(ワイン)と料理を楽しんだ。
ヒロストリートの『間(あわい)』。
軍鶏(福島県川俣)と産地(北海道や気仙沼)直送の魚介と旬菜の店。居酒屋だが、創作料理も充実した店。
実は、昨年、入店を一人で二度トライしたが、共に既に満席状態で入れなかった。
BARのカウンターで飲んでいたら、初対面の年配女性がこの店から流れて来た方で、絶賛されていたこともある。
ネットでの評判も良い(皆さん、予約されていくようだ)。

1日、サンセットアレイの老舗BARで生ビールを2杯ひっかけてから、私が『間』を訪れたのは18時10分過ぎという早い時間。
雨が降っていたし、一人だし、予約無しでもカウンターなら空いているだろうと思った。
入口前の階段下で傘を畳んでいる隙に、若い男性一人が階段を昇って行き、引き戸の入口を開けて、スタッフと一言二言。
遅れてやって来た階段下の友人に、「空いているって。ラッキー」の声。
相変わらずの人気なのだな、と思った。
「二人差」で入れないなんてことはあるまいと思いつつ、私も階段を上がり、引き戸を開けて、スタッフと一言二言。
入ってすぐ右手に奥へと続く、(二人掛け)8席程のカウンターの一番手前に案内される。
カウンターには若いカップルが一組いるだけだった。
右奥にテーブル席。左奥に、大人数にも対応出来る、テーブル席。といったような造り。
「BOSE」のスピーカーが天井近くに見えたが、BGMはなく、カウンター内の厨房から天ぷらを揚げる油の音が心地良く聞こえてきた。
厨房に4人程、ホールに2人か3人の何れも男性スタッフ。対応素早く、物腰は丁寧で柔らか。
スタッフの声のトーンは違うが、以前、カトレア通りのオクズミビル地階にあった(手羽先の美味い)『鳥よし』のカウンターに腰掛けた時の感慨が過ぎった。
渡されたメニューは、ドリンク、料理、本日のお勧め料理の3種。
生ビールは充分に飲んできた。
日本酒も品揃えが充実して悪くはなかったが、ワインを飲もうと思った。
白が良い。
ボトルは三千円から。白も赤も知った名が幾つか並んでいた。
ボトルと同じ銘柄がデカンタで飲める。ハーフ程なら(私には)量が足りないかと思ったが、450ml。
手頃な量と思い、白をデカンタで注文。
お馴染みのカリフォルニア・ワイン、ベリンジャーのシャルドネ。
料理は、初めに三品、追加で一品、注文した。
まず、気仙沼直送のヒラメの刺身と牡蠣の串焼きと軍鶏料理の鳥わさ(梅のジュレがけ)。追加で頼んだのは、軍鶏とナスのみぞれ煮。
ヒラメの刺身を一切れ味わった時、昨今急増している激安のチェーンの居酒屋系統とは違うなと判った(実は、そういったタイプの居酒屋はまだ利用してはいないのだが)。
新鮮そのもので、板さんの仕事もしっかりしていた。箸で摘むと(意識しなくても)くるんと丸まった(切り込みに一手間かけているのだ)。口の中で、歯ごたえがありつつ、とろけた。添えられた山葵もそれだけで御飯が食べられそうな美味しさ。
牡蠣は大振りでジューシー。3本の串でひとまとめにしたものを三口か四口で間髪入れずに食べた。
梅のジュレが乗っかった鳥わさは、想像していたよりも量が多く、そのままでもイケたが、私は山葵醤油を主とした。美味い。利用毎の定番になりそう。
追加の一品は軍鶏料理の中から迷ったのだが、温かめのものが良いと思い(入口近くの為に新しい客が入る度に外の冷気が入ってきた)、軍鶏とナスのみぞれ煮にしたのだが、ナスも大根おろしも好きな身には堪らない味わいだった。これもヒット。汁も残さずに味わった。
料理は、何れもカリフォルニア産ワインに良くマッチした。

客は、私が入った後に、次から次へと入って来た。カウンターは、二席空いたままだったが、グループ席はどんどん埋まっていった。
カウンターのカップルが食べていたサラダもボリュームたっぷりで美味しそうだった。
メニューの中には、まだまだ気になるものが数多あった。新鮮な魚の焼き物も味わってみたかった。
次回は、女性とカウンターで利用してみたい。

会計を待つ間、温かいお茶をいただく。
料理もそうだが、器のセンスも良い。
スタッフの対応も心地良い。
会計は、料理の質からみて、納得のいくもの。大人には、小料理店感覚の手頃な価格帯。
安さと賑やかさがウリの居酒屋チェーン店には一人で入り難いし、利用したいとは思わないが、(カウンターが)こういった落ち着いた風情の店は単独行動を主とする身にはありがたい。
店を出たのは20時少し前。この時間での予約無しの利用だと難しい場合もあるだろうが、早いスタートの時にまた利用してみよう。

メイプルストリートの『ヴィノスやまざき』へ。
顔見知りの女性スタッフに、シャルドネをデカンタで飲んで来たことを告げると、当然、店名を聞かれたので、「『間(あわい)』」と応えたのだが、それでは説明不足。「ヒロストリートの、ほら、あの専門店」なんて言い回しになり、口に出てきたのが、「シシャモ」。何故か、どうしても「シャモ」という言葉が浮かんでこない。焦れば焦る程浮かんでこない。「シシャモ専門店」ではないと頭で判っていながら、最後まで「シャモ」が浮かんでこず…。「まぁ、いいや…」と自分から話をストップさせてしまった。
気になっていたワイン2種を、タイミング良く、試飲させていただく。
ランドックの(やはり気になっていた)赤を1本購入。開栓した際に改めて。

デカンタのシャルドネだけで酔いがまわってしまっていた。空きっ腹のままの生ビール&ワインがいけなかったか。それに、外飲みも久々だった。
蕎麦でもサラッと喉に通したいところだったが、向かったのは、一番街(L字が丘)の馴染みBAR。

カウンターに知った顔も見受けられる中、真っ先にジンリッキーを注文。
実は、シャルドネを飲んでいる時、チェイサーの水が欲しかった。
喉が渇いている時のジンリッキーは格別だ。ビールと比べて、泡がスマートなのが好都合。
いつものように、ラスティ・ネイルを注文したら、通常はこの店のハウスウイスキーの12年物で創ってくれるのだが、店主K氏がその18年物で創ってくれた(通常は200円増し)。
ありがたい計らい。
酔った頭でも判る極上の味わいだった。
客同士で会話を楽しんだり、BGMのジャズに聴き入ったり(レッド・ガーランド『ザ・P.C.ブルース』、アート・テイタム&ベン・ウェブスター『アート・テイタム〜ベン・ウェブスター・クァルテット』、ジョン・コルトレーン『バラード』等、何れも名盤)。
いつも思うのだが、佳いBARであるかないかの基準のひとつに、カウンター上に携帯電話を無造作に置く常連客が複数いるか、あるいは席に腰掛けたまま通話する客がいるか、否かというのがあると思う(客とバーマンの間にある種の緊張感があってこそ本来のBAR文化は今日まで保たれてきた)。
携帯電話を頻繁に手にする客が見当たらない、携帯電話の存在を忘れる。メール・チェックもカウンター下で素早く済ませる。そんなBARは掛け値無しに佳い(「若い」や「カワイイ」がウリではない、真の意味の「イイ女」も自ずと一人で足を運ぶ)。
皆、その一時の空気感に浸っていたいのだ。その夜だけの会話であったり、音楽であったり、沈黙であったり、勿論、お気に入りの一杯であったりを。
それが、人生の哀歓を重ねる大人のBARの本来の姿なのだと思う。
そんな時空を、自然に各々が醸し出せることの味わい(BARの円かとは、バーマンと訪れる客の人間力が為せる業なのだと私は思う)。
TPO問わずに終日不粋罷り通る時代には有り難い。

気がつけば、零時近く。
長居してしまった。

翌3日は、午前中に少しライティング・デスクに向かってから仕事に向かう予定だったのだが、珍しく二日酔いとなってしまい、午前中はなかなかベッドから起き上がれなかった(傍らには洗面器)。
しっかりと食べなかったのがいけなかったし、思い煩うことも多々あった(自らのことではなく、親しい存在や取材相手の生き死にに関することで)。
午後から半日近く仕事に集中し、深夜、タクシーで帰宅した後は熟睡。
私には珍しく8時間近くも熟睡していた。


3月はオフの席でのパーティーめいた催しも幾つか出席するつもりだし、ワイン・イヴェントもある。
仕事も、1月や2月よりも充実し、忙しくなりそうだ。
体調をしっかりと管理して、春を迎えようと思う。


自由が丘のBAR
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途夢b待人
プロフィール公開中 プロフィール
“女神の街”に80年代初から心寄せ続ける男の、「WJJ」(WINE,JAZZ,&自由が丘)興趣の随想録。
明日(次代)の風情&情感+感応(眩耀)に期して。
[2007.2.20-2011.5.17]
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