途夢風情感

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W浅野の頃:HAPPY EVER AFTER, too

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W浅野の頃:HAPPY EVER AFTER, too

昨夜は22時頃に帰宅後、『ソロモン流』(テレビ東京)を見た。
と言っても、リアルタイムで放送されていたものではなくて、以前、予約録画していた回。
それも3ヶ月も前の回。
入院する1週間程前、女神まつりの最中の10月10日に放送された回。
取り上げられた人物は、女優の浅野温子さんだった。

浅野温子さんというと、ドラマでは田村正和さん主演『パパはニュースキャスター』や『抱きしめたい!』等80年代後半の所謂トレンディ・ドラマにハマったクチ。
映画だと、更に遡り、70年代後半におけるATG作品のチョイ役やセーラー服姿のカルト作『高校大パニック』(石井聰亙監督)を学生時代に名画座や自主上映で、ヒットした角川映画の諸作品等もほぼリアルタイムで観てきている。
今回、ドキュメント番組を予約録画しておいたのは、トーク物を含めてこういった番組には殆ど出ないできた女優だし、近年の一人芝居(『古事記』の語り聞かせ)の活動が気になっていたし、学生時代から舞台役者前夜まで何度か酒場のカウンターで御一緒させていただいた石橋蓮司さんとの(TVでは珍しい)トークがあったから(実は70年代後半のATG作品で二人は「少女」と「若者」として初共演を果たしている)、といった理由があったのだが、もうひとつ、録画保存していた理由があった。
自由が丘ブログでもお馴染みの、ヒルサイドストリートのお洒落な眼鏡屋さん、『GLASSMUSEE(グラスミュゼ)』が番組のロケに使われたことをお店のブログで知ったからだった。
以前から浅野さんが利用していたことが確かに伝わってくる、(時間を割いた)店内とスタッフの紹介でもあった。
私自身は、いつも(店内を覗き込むように)前の通りを通り過ぎるだけで、『GLASSMUSEE』さんとは直接交流はないのだけど、(飲食関連ではない)自由が丘の店がこのように(実際に利用している著名人を介して)「素敵な店」と紹介されるのは何だかとても喜ばしく感じた(以前の『美の壷』のロケもとても素敵で永久保存版にしているのだけど)。

蓮司さんとのトークも味わい(大胆さとはにかみ)があって、興味深かったなぁ。かつて、蓮司さんと夏目雅子さんとでカウンターに並んでウォッカの杯を酌み交わした時の各々のとびっきりの笑顔を思い出してしまった。もう相当な年月が流れたけれども、いまだに記憶が色褪せない、忘れ難い夜だ。

浅野温子さんといえば、(本当に)ちょっとしたエピソードがある。
90年代であることは間違いないのだが、前半だったか半ばだったか後半だったかさえも覚えていないが(おそらくは半ばくらい)、JR山手線を品川方面から渋谷方面に向かって乗っていたら(やっぱりあの頃から席が空いていても立っていたのだけど)、目黒駅か恵比寿駅で目の前の出入口から車内に入って来たのが、何と、あの浅野温子だったのである。
変装するでもなし、あの長い黒髪状態で、あまりにも無造作に目の前に現れたので目がテン状態だった(もしかしたら、口もあんぐりと開けていたかもしれない)。
浅野温子さんは、私のその表情を見て、「あっ、ばれちゃったか」みたいなあの茶目っ気ある照れ笑いを私に向けた後、閉じたドアの方に回れ右をしたのだった。(お子さんが一人いるとはとても思えないような細身の)その後ろ姿をチラチラ見遣りながら、惜しまれたが、渋谷駅で私は下車したのだった。

それ以来、私の中では、浅野温子とジェーン・バーキンは自然体のノンシャランな美しさを持った女性として重なって映るところがあるのだけど(ジャック・ドワイヨン監督によるバーキン主演作『ふたりだけの舞台』は私のイチ押し)。


今回の写真は、東急大井町線沿いの通り「レールウェイ」にあるスペイン料理店『エル・ペスカドール』(半年前の昨年7月半ばに撮影)。
自由が丘のスパニッシュというと多くの方が真っ先に思い浮かべる店だろうけれども、私はいまだ一度も利用していない(男の場合、デート機会が減ると各国専門料理店へ行く機会もなくなるものだ)。
タパスを摘んだりパスタを食べたりしながら、スペインの赤ワインやペルノでも飲ってみたいなぁ、なんて、通る度に思ってはいるのだが…。

私の記憶が正しければ、このスペイン料理店の位置に以前あったのがソウルのスーパー・スターの名を冠した『マーヴィン』という酒場だった。
何度か利用したが、「トレンディ・ドラマ」絡みで思い出すシーンがある。
80年代末、ラケットボール仲間の同い年の男とその女友達との3人でこの『マーヴィン』という店で、音楽に心地良く身を委ねながら、飲食を楽しんだ夜がある。
その女友達が知的さを併せ持ったイイ女だった。
スポーツクラブですっかり意気投合して良く一緒に遊んだ友人は彼女のことを呼び捨てで「アオヤマ」と呼んでいたので、彼女と初対面だった私も(本人の許可を得て)「アオヤマ」と彼女を呼んだのだけど、我々はあの頃「トレンディ・ドラマ」に描かれていたような男女3人のちょっとお洒落な関係を気取っていた(友人の購入マンションも「トレンディ・ドラマ」に出てくるようなシロモノだった。以降、我々男二人が何か企画すると、「アオヤマ」はやはりイイ女の友達を一人連れて来ては、横浜のみなとみらい21地区で大々的に催されていた「横浜博覧会 YES'89」や多摩川の花火大会を、各々に合ったファッション・コーディネートや演出を施して楽しんだものだ)。
『マーヴィン』の夜の話題の中心は、3人共に原作を読み、映画化作品も観て、すっかりハマっていたジョン・アーヴィング原作の『ガープの世界』だった。原作の様々な場面を事細かに振り返りながら、3人でお腹がよじれるくらい、大笑いした夜だった。特に、アオヤマは、私が購入はしたもののなかなか読み進められずにいた分厚い原語ペーパーバックを読破してもいたので、登場人物の台詞を英語で再現してくれた。
乾杯も、「To Garp!(ガープに!)」だった。
商社務めだった為、海外旅行も多かったアオヤマが本場メキシコで飲んで以来、一番のお気に入りビール(アルコール)がコロナ・エクストラだった。
今では酒好きなら誰でも知っている、ライムの断片を瓶の中に入れて飲むあのスタイルは、80年代半ばにはまだ万人に認知されている程ではなかったのだが、あの頃(89年春期)に放送されたトレンディ・ドラマでヒロイン(浅野ゆう子)が帰宅する度に毎回恒例のシーンとして登場したのがカラオケ&コロナ・エクストラのあの飲み方だった為に、一気に「+ライム」スタイルが世間に認知されることになってしまったのだ。
プライドが人一倍高いアオヤマは、「私はあのドラマに影響された訳じゃないのよ」と、前々からあのスタイルで飲んでいたことをアピールしては、コロナ・エクストラの杯(瓶)を重ねていた。
現在の『エル・ペスカドール』の前を通る度にそのアオヤマのチャーミングな表情とイイ飲みっぷりを思い浮かべてしまう(因みに、件のトレンディ・ドラマで挿入曲として用いられていたのが、数日前に話題にした、ジュリア・フォーダムの“HAPPY EVER AFTER”である)。

アオヤマのその後(現在)は知らない。
ラケットボール仲間の友人とは、その後も「アオヤマ」の名が出ては、楽しかった様々な思い出を顧みたものだったけれども(後日思い出したが、この1年半程前に突然「旧姓アオヤマ」を名乗る女性から留守電メッセージが入っていたことがある。非通知の為に折り返しの電話は出来なかったが、話の内容と声からして本人に間違いあるまい)。
結婚を機に、お洒落なマンションを引き払い、故郷の伊豆に帰って行ったその友人からは今年も家族写真付きの年賀状が届いた。あのお洒落なマンションを舞台に数々の女性達と浮名を流した男を90年代後半に捕らえたしっかり者の細君は例年通りに、旦那を尻に敷いている様子が想像出来る、和装。男の子二人は中一と小六になった。
赤ん坊だった長男を本当に嬉しそうに抱いていた写真付きの年賀状を受け取ってからも相当な年月を経ていることになる。
ソウルメイトと思っていた女性との幸福な日々やその別離も全て知り、半ば廃人状態だった男に何かと力になろうとしてくれた奴。
私が素敵な女性と再びめぐり遇い、幸せになることをいまだに心底望んでくれているのだと思う。年賀状に添えられた短い文面にはそれが読み取れる。
その期待には生涯応えられないかもしれないが…。


自由が丘物語
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途夢b待人
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“女神の街”に80年代初から心寄せ続ける男の、「WJJ」(WINE,JAZZ,&自由が丘)興趣の随想録。
明日(次代)の風情&情感+感応(眩耀)に期して。
[2007.2.20-2011.5.17]
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